2009年7月15日 (水)

富士山富士宮口新五合目駐車場の落石事故

2009年7月13日午後8時。

富士山頂上からのご来光に間に合うように登山を開始するため、静岡県側新富士五合目駐車場に到着してびっくり!!

直径1メートル程の岩石の落石により、キャンピングカーとワゴン車が潰れているじゃありませんか・・・。(この岩石は7合目付近からバウンドしながら転がり落ちて来たらしい。)

002

落石は、①の落石防御フェンスを突き破り、②のキャンピングカーの左側から右側に突き抜け、③のワゴン車の左前タイヤ付近にぶつかり、反動で道路のフェンスとタバコの灰皿をなぎ倒し、④の位置(歩道上)に止まった模様。

003 こちらの写真は、左側面から右側面にかけて巨石に通過されたキャンピングカー。とんでもなく迷惑な訪問者ですな・・・。

このキャンピングカーで寝ていた方が1名死亡されたそうです。私の想像では、多分何が起きたのか判らずに亡くなったのではないかと思います。謹んでご冥福をお祈りいたします。

004 キャンピングカーを突き抜けた巨岩は、こちらのワゴン車の左前輪付近に当たり、反動で道路のフェンス及びタバコの灰皿をなぎ倒して歩道に停止しました。

14日の0:00から富士宮口登山口の9合目から頂上までの登山ルートが通行できるようになるという事で、多くの登山客がおりましたが、皆さんこの落石騒ぎに駆け付けていました。

私も13日の午後9時に五合目を出発し、翌14日の朝5時頃に頂上に到着。のんびりとした登山でしたが、無事ご来光を臨むことが出来、午前9時頃から下山開始しました。

新五合目に到着すると、マスコミが落石事故の取材の真っ最中でした。

ANJIN

005 こちらは、富士山頂上から見えた伊豆半島です。

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2009年4月21日 (火)

ゲロゲロの原発

原子力発電所の汚染管理区域内の作業では、空気中に漂う放射性物質の体内への取り込みを防止するために全面マスクやフードマスク等が使用されています。Zenmenmask_02_2

こちらの写真が全面マスクを着用した様子。

(自力でフィルターを通した空気を吸い込まなくてはならない為、抵抗があり、重作業を行なうと身体的ストレスが大きい。)

Fuudmask_01_2

こちらはフードマスク。

(モーターでフィルターを通した空気を強制的に送風する為、呼吸がしやすくなっていますが、狭隘な作業場所ではマスクが変形してフィルターを通らない空気を呼吸してしまう危険がありました。)

 ある時の工事開始前日。ここに一人の放射線業務従事者が居りました。

翌日に汚染区域内の作業があることを知っていたにもかかわらず、友人達の誘いを断れず、飲み屋を転々と・・・。

お酒が廻って来ると、つい、その場の勢いに飲まれ、その日はベロンベロンになるまで飲みました。(私の所属していた会社にはこんなのばっかし・・・)

翌日、勿論昨夜のお酒が抜けきれずに二日酔い。しかし二日酔いで仕事を休む訳にはいきません。

今にも吐きそうな体に鞭打って、作業場に到着すると「本日は汚染区域内の作業のため全面マスクを着用して作業を行ないます。」と監督からの指示。

「二日酔いで吐きそうなので全面マスクは着用できません。」とは言えずに作業現場へ向かった作業員。案の定・・・全面マスクを着用した時に我慢ができずに「ゲロゲロ・・・」

002 左の写真は、実際に全面マスクを着用して作業を行なっている作業者の様子です。

写真を見てもわかる様に、全面マスクは面体が顔面に密着され、しかもテーピングで固定されています。

 全面マスクを装着した後に「ゲロゲロ」した作業員。「ゲロゲロ」だけでも気持ち悪いのに、面体をとっさに取り外す事が出来ずに・・・・自分のゲロで溺れる破目に・・・窒息。

汚染区域の中だというのに現場は大パニック状態になりました。

この作業員の生命は取り留めたものの、自分のゲロで窒息死なんて笑い話にもならない(今となっては実際に笑い話ですが)出来事でした。

後日談) 使用済みの全面マスクは除菌、清掃して再び配備されるのですが、中には「本当に除菌清掃しているの?」と疑いたくなるような物が配備されていたりしました。(マスクの中に臭い口臭がこびりっついていたり、おう吐物が残っていたり・・・)

赤の他人の口臭やおう吐物というのは、それに耐えられない人も多く、後日の作業で運悪く赤の他人の口臭やおう吐物が残った配備品のマスクを手にした人が、汚染管理区域でおう吐を繰り返す事件が多発!!

管理区域の中で「ぐぅぁぁぁ!?」の惨状が、しばらくの間繰り広げられました。

注) この文書は私が日本各地の原子力発電所で放射線管理を行なっていたときに遭遇した実際の体験談です。(ノンフィクション)

あんじん

001_2 左の写真は、実際にフードマスクを着用して作業を行なっている作業員の様子。(広い空間ではフードマスクが威力を発揮します。)

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2008年1月 3日 (木)

A happy new year 2008.

新年明けましておめでとう御座います。

今年もよろしくお願いします。

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Newyear2008 写真は、異物混入防止のために原子炉上部に養生シートを張り巡らせた様子です。

 実際の管理区域内で行なわれている作業や放射線管理は、馬鹿馬鹿しくて笑ってしまう様な事ばかりなのですが、写真はまるでSF映画に出てきそうな構図ですね。

今年も性能が悪く、湿った蒸気しか作る事が出来ない原子力蒸気ボイラーの写真や動画をアップして行きたいと思います。

あんじん

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2007年10月19日 (金)

FWスパージャの取り外し

Genshiro_001 一枚目の写真は、原子炉内部の様子。

炉底部からの放射線を遮蔽する為に、10cm位の厚さの鉛で作った作業台が原子炉中間部に設置されています。

Genshiro_002 二枚目の写真が、干渉物となるFWスパージャの取り外し作業。

(FWスパージャとは、簡単に言うと原子炉に復水を給水するノズルです。)

人が原子炉の中に立ち入って作業が出来るまでになるとは・・・・。(勿論作業者の被ばくは避けられません。)

ドイツシーメンス社(最近何処かの企業に買収されたようだが・・・)の化学除染の効果は凄かった!!

あんじん

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2007年10月18日 (木)

化学除染原子炉内散水装置

Kasen_005 写真は原子炉内の化学除染用散水装置。

単純に原子炉内の炉壁に薬剤を吹き付けて放射性物質を除去する為の装置です。

Kasen_006 化学除染の問題点は、大量の水を使用する事から使用後の排水処理にあります。

触媒やフィルターを通過した水に含まれている大部分の放射性物質は除去されますが、ゼロにはならない。

したがって、使用した全ての水は低レベル放射性廃棄物に・・・。

しかし原子炉内部に人が立ち入る事が出来るくらいに化学除染の効果はあるので、費用対効果を考えると無くてはならない作業です。

あんじん

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2007年10月17日 (水)

R/B OPFL

Rb_opfl  写真は、炉心シュラウド交換工事、準備作業中のR/B OPFL。

DSP上にも仮設門型クレーンが設置され、こちらに水を張って原子炉内部構造物の水中切断(廃材処理)が実施されます。

異物混入防止の為、原子炉上には養生シートが張ってあります。

あんじん

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2007年10月16日 (火)

CRDサーマルスリーブの仮置き

Crd_sl001 写真は、CRD(制御棒駆動装置)サーマルスリーブをタービン建屋OPFLに仮置きしている様子です。

空間線量当量率は0.07mSv/hとなっています。

Crd_sl002 大規模修理工事が行なわれると、再利用する機器の仮置き場所に苦労します。

あんじん

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2007年10月15日 (月)

CS(コアスプレー)配管

Cs_001 写真はD/W内のCS(コアスプレー)配管。

結構被ばくもしますが、老朽化した配管の交換作業が行なわれます。

Cs_002 経年変化によって、分厚いステンレス製配管の形状が楕円に変形している為、正確にセンターを出して開先加工を行なう等技術を要する作業となります。

あんじん

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2007年10月12日 (金)

化学除染

Kasen_001_2 原子炉の主要機器を修理、交換する為には配管内面に付着した放射性物質を取り除かなれば、人間が直接長時間の作業を行なう事が出来ません。

そこで活躍するのが「化学除染」

Kasen_002_2 化学除染を行なう事によって、数十年使用した原子炉の中心部に人間が直接立ち入り、作業を行なう事が出来るようになります。

ちなみに、当時のドイツ「シーメンス社」の技術ですと、80~90%の放射性物質の除去に成功していましたが、日本の技術ですとせいぜい40~50%しか放射性物質を除去する事が出来ませんでした。

Kasen_003_2 今では日本の技術も少しは向上したのかな?

あんじん

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2007年10月11日 (木)

LPM(低領域中性子束検出器)交換

Lpm_001 LPM(低領域中性子束検出器)交換作業。

交換作業時には、中性子の減速材である重水に中性子照射されて発生した放射性核種のトリチウムが高濃度で放出される為、ステンレス製の交換容器の中での作業となる。

交換容器内では放出されたトリチウムを置換し、同時に交換容器がグローブボックスの役割を果たし、この中で作業を実施する。

Lpm_002 LPM検出器の引き抜き作業では空間線量当量率の上昇を伴う。

写真は、空間線量当量率の上昇が最大24.57mSv/hである事を示す。

あんじん

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2007年10月10日 (水)

遮蔽冷却系ポンプ

A_010 遮蔽冷却系ポンプ作業エリア。

(分解作業開始前の写真)

(配管内流体:クロメート、主な放射性各種:Cr51)

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2007年8月 4日 (土)

使用済燃料プール(SFP)

 こちらの写真が使用済燃料プールを上から覗いて、撮った写真です。

プールの底に使用済の核燃料が整然と並べられています。

Fsp_001 強い放射線が水と反応して発生する「チェレンコフ現象」も見る事が出来ます。(周囲が暗くないと見る事が出来ない為、画像が暗くて申し訳ありません。)

 そんなプールの水が漏れたら・・・・。放射性物質が含まれていない訳が無い!!

 国民を安心させるために事故直後に「放射性物質の漏洩は無い。」等と発表する政府も考えものですな。

Fsp_002 二枚目の写真も、上と同じく使用済燃料集合体。こちらの方がボワーッと青く光る使用済燃料集合体がわかり易いかも。更に放射線が強いと青白く光ります。

強力な放射線と使用済燃料プールの水が光を放って反応しています。(使用済燃料プールの水は、放射線を遮る役目も果たしています。)

あんじん

チェレンコフ現象とは:エネルギーの高い荷電粒子が水などの透明な物質中を通過すると、荷電粒子付近の分子・原子は、荷電粒子との相互作用により、一時的にエネルギーが高い状態(励起した状態)になります。荷電粒子が通り過ぎると元の状態に戻りますが、その際に放出するエネルギーは、電磁波(可視光)の形で放出されます。これがチェレンコフ光です。

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2007年7月29日 (日)

ちなみに

 原子力発電所の定期検査等では、一枚目の写真の様な養生(可燃のポリシート)は当たり前です。

Opfl_01 フロア全体に張り巡らし、床面や機器に放射性物質が付着する事を防ぎます。勿論作業終了後はこれらの養生シートを全て剥がし、可燃物として一度ポリ袋の中へ詰め込み、低レベル放射性廃棄物専用の焼却設備にて焼却(減容)されドラム缶詰めとなります。

Edm_01 二枚目の写真は、汚染区域で作業を行なっている写真ですが、作業者の着ているPVCスーツ。これも使用する都度焼却処分となります。

一部の報道などで「環境にやさしい原子力」といった表現を使われる事がありますが、これは化石燃料を使用して発電する事に比べて二酸化炭素の排出量が少ないという、ほんの一部のメリットについて表現しただけで、現実には「環境にやさしい訳が無い原子力」であると思います。(エセ学者が二酸化炭素の排出量にのみ注目して発言するのはとても愚かな事です。放射性廃棄物の処理等も含めた総合的な判断をするべきでしょう。)

あんじん

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