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2007年7月18日 (水)

平成19年 新潟中越沖地震(その2)

 新潟県柏崎市沖を震源にして発生した 平成19年 新潟中越沖地震。

 東京電力(株)柏崎刈羽原子力発電所には、柏崎市長から「消防法」に基づく「施設使用停止命令」が出された様です。これは消防法に定められている危険物(4類)の屋外タンク貯蔵所や危険物を消費する施設等を含んだ一般取扱所である為で、実質的に原子力発電所の運転が出来ない事になりますが、それ以前に報道されている以上に「深刻な被害が出ており、とても原子炉を運転出来る状態では無い」と現地の情報がありました。

 天然の岩盤の上に建設されていない(しかも、今回の地震によって直下に活断層が延びている事が確認されました。)柏崎刈羽原子力発電所内では、一部の報道等で敷地内を走るアスファルト道路が地面の液状化現象によってグニャグニャになっている映像を見た方も居ると思いますが、建物のあちらこちらで深刻なダメージを受けているようです。

 SFP(使用済燃料プール)から漏れ出し、海へ放出された汚染物質を含む水は、通常なら床ドレンから管理区域内のHCW(高電導度排水系)タンクへ流れる筈であるのに何故海へ!?原子炉の周りを囲って構成する重コンクリートの壁や原子炉建屋のコンクリートにひび割れが発生し、そこから漏れ出た可能性が大きいかと思います。(管理区域内から非管理区域の中央制御室へのサンプリングラインから漏れた可能性も有りますが・・・。)ちなみに機器から漏れた水は通常機器ドレンからLCW(低電導度排水系)タンクへ流れる筈です。

 また、現在定期検査中の号機に全国から派遣されている、数千人単位の東芝、日立の作業者、いわゆる「原発労働者」は作業に手を付けられない事、並びに今後の対策及び方針が決定するまでの間、一度作業所を閉め柏崎から撤退するようです。私も定期検査やメンテナンスの為に結構長い間お世話になっていた柏崎で、この様な災害が発生しとても残念です。

 原発に関する報道が比較的穏やかなのは、人々の不安を煽らないようにする配慮?又は施設の所有者がわざと情報を小出しにしている?

 地震大国「日本」に原発立地適地ってあるのだろうか??

あんじん

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2007年7月17日 (火)

平成19年 新潟中越沖地震

 昨日(7月16日)発生した、平成19年 新潟中越沖地震に於いて東京電力㈱柏崎刈羽原子力発電所の様々なトラブルが報道されました。(自動停止装置が作動して良かったですね!!)

1.所内変圧器火災発生!!

2.使用済み燃料プールの放射性物質を含んだ水の漏洩(非管理区域~海へ)

3.スタック(排気塔)から放射性物質の排気。(ヨウ素131、コバルト60、クロム51等)

 所内変圧器の火災は通常の火力発電所に設置されている物(タービン以降の発電機から送電設備は一般の発電所と同じ。)と同じである為、自衛消防組織が対応したとの事ですが、地震等を想定して危機管理を行なっているはずの市の消防組織の到着が通報から1時間後・・・・・。

 全くあてにならない事が証明されてしまいました。柏崎市内から発電所までは結構な距離があり、発電所の敷地内も広大である為、自衛消防組織が全ての災害に対応出来る様な組織でないと実際の災害発生時には意味を成さないのでしょう。改善が求められますね。

 また、使用済み燃料プールの放射性物質を含んだ水の漏洩は先日の能登で発生した地震の時にも志賀原子力発電所のプールの水が地震の揺れによってプールの外へあふれたそうです。(管理区域の外部へ漏れたのかは不明)プールの水が波打ってあふれたからと言って、汚染された水が管理区域の外へ排出される構造自体に改善の余地が有りそうですね・・・。

 スタック(排気塔)から放射性物質の排気・・・これはスタック手前に設置されているフィルターから放射性物質が検出されたといった報道でしたが・・・・通常の定期点検でもフィルターから放射性物質が検出される事はあるんです。実はOG(オフガス)系には管理区域の中で発生した放射性ダストがスタックに達する系統も有りました。(要するに薄めて法令未満の濃度にして廃棄すれば問題無いという考え方です。)ちなみに柏崎刈羽原子力発電所は沸騰水型原子炉である為、タービンを駆動させる蒸気自体に放射性物質が含まれています。(加圧水型原子炉では駆動蒸気に理論上放射性物質が含まれていません。)したがって、これは地震の影響で発生したとは考えにくいと思います。どちらかと言うと「良い機会だからこの問題も地震の影響といった事にしてしまえ!!」と言ったところだと思います。

 ちなみに、ヨウ素131の半減期は約8日、クロム51が約27日、コバルト60が約5.27年です。クロム51は純ガンマ線放出核種である為、一般の原子力発電所で手軽に使用されているGM計数管で計測する事が出来ないため、微弱なガンマ線のエネルギーを測定する核種分析を経て初めて存在がわかります。(したがって、通常は野放し状態のCr51・・)

 しっかし世界最大の原子力発電所の全ての電力の供給を止めても電力不足にはならないのですね・・・。柏崎刈羽原子力発電所の地下には岩盤が無く、コンクリートで人口岩盤を造り、その上に建設されていると言う事も忘れてはいけません。

 「設計段階の想定外の揺れだった。」と、はっきり言っているのですから。

あんじん

想定外とは・・・頻繁に発生する、良くある出来事!?の事を言うらしい・・・。

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