MOX燃料
原子力事業者は、今まで「日本の原子力発電設備は安全であり、臨界事故は有り得ないし事故の想定もしていない。」と言い続けてきました。(臨界事故が発展するとメルトダウンとなります。)
その根拠は、「燃料としているウラン235の濃度が2~3%(残りの約97%は一般的に劣化ウランと言われているウラン238)と、低濃縮であり、軽水炉の構造上中性子の減速材として軽水を使用している(ウラン235は、熱中性子(減速させないと)にしないと核分裂が効率的に継続しない。)事から、仮に制御棒が入らずに臨界状態を制御出来なくなっても、軽水が沸騰して気泡が多く発生すると中性子を減速させる効果が薄れ、臨界状態は自然に終息する筈である。」と説明されてきました。
しかし・・・
軽水炉が通常の運転をされている状態でも、徐々に進行している反応に、ウラン238に速中性子がぶつかると中性子を吸収し、プルトニウム239になる現象!!プルトニウム239は、熱中性子(減速された中性子)ではなく、減速されない速中性子で核分裂反応が継続します。(高速増殖炉の減速材や冷却材にナトリウムを使用するのは、熱効率が良い事に加え中性子を減速させないからです。)
ちょっと前から話題となっているMOX燃料とは、この時に軽水炉の原子炉内で生産されたプルトニウム239の核分裂反応による熱の発生が、燃料交換時期になると無視出来ない位に多くなる事から考案された、「それなら最初からプルトニウム239とウラン235の混合燃料で発電してしまおう!!」といったウラン235とプルトニウム239の混合燃料である。したがって、一般のウラン235を燃料とした軽水炉も、燃料交換時期まで運転を続けるとMOX燃料を使用して発電しているのと同じ様な状態となります。
「これを核燃料リサイクルと関連付ければウハウハじゃ!!」
もしも一般の原子力発電設備の燃料交換時期(プルトニウム239による核分裂反応が増加している状態で)に制御棒の操作が正常に行なわれない事故が発生し、臨界状態が制御出来なくなった場合、原子炉の内部では軽水の沸騰によってウラン235による核分裂は終息されるかも知れないが、減速されない速中性子は更にウラン238をプルトニウム239にし、通常の運転で生産されたプルトニウム239と合わせてこれらの核分裂による臨界事故に発展する恐れがある。
今の状況では、原子力の安全神話は崩壊ですな・・・。
それでも、資源の乏しい日本には原子力発電は必要!!情報を公開した安全対策を望みます。
あんじん
一枚目の画像は、今話題の北陸電力志賀原子力発電所の取水口の写真です。
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